デイトレードにおける7つの大罪とは
著者オリバー・ペレスの「デイトレード」で紹介されている7つの大罪を犯していないか強く意識し、各トレードを見直し続けることによって、相場に身をおいた時に生じる不安定な精神的状態が解消されていくことでしょう。
それに伴い、トレード結果が飛躍して向上していくはずですので、早速ですが7つの大罪をご確認ください。なお、Amazonのなか見!検索で公開されていましたので、本ページでご紹介する至ったことをご了承ください。
- 第1の大罪 すぐに損切りできないこと
- 第2の大罪 利益を勘定すること
- 第3の大罪 時間軸を変更すること
- 第4の大罪 より多くの知ろうとすること
- 第5の大罪 過度に自己満足に陥ること
- 第6の大罪 間違った勝ち方をすること
- 第7の大罪 正当化
(出所)Amazon、デイトレード
これら大項目を見ただけでも、損失を被った各トレードに思い当たる節があるのではないでしょうか。本書では各々の大罪の具体例とともに、有効な解決方法が明示されています。
様々なトレードの中でも特にデイトレードは、スキル以上に心理的な問題を解決することがなによりも重要になります。
心理的な問題とは、「確率論に基づきルールに従って一貫して実行し続けること」をできなくさせる心の問題です。
昨今、有効なトレード手法は簡単に買えますし、教えてもらうこともできます。また、FX業者が個人のためのトレーディング環境を整備されており、トレーダーが相場で生き残るために必要な“物”は全て簡単に揃えることができます。
それでも、相場で安定して稼ぎ続けられる人は限られるのです。このことからも、トレード手法は問題でないことが察しがつきます。
誰もが相場の世界で稼ぐことができないのは、心理的な問題の発祥由来が各々の歩んできた人生に起因するからです。デイトレをやり込んでいくと、7つの大罪を犯す根本的原因は、一つ一つのトレードと全く関係ないところから生まれていることが分かると思います。
例えば、ルール通りのエントリーポイントを迎えたのに、10秒入るのが遅れて逸失利益を生じたり、上位足の転換ライン付近に値があり売買が交錯しているのに、少しでも稼ぎたい気持ちが勝って強引にルールに合致させてエントリーしてしまったり。。。
ワンテンポ遅れる優柔不断な状態、強欲が理性に勝り自分の意志で巨大な存在である相場をルールに入れ込もうとしたり、これら各行動はトレードスキルとは全く関係なく、あなたがトレードを開始してから生じたものでもないということです。
いくつかの相場心理学の書籍を読み込み、自分自身の行動を振り返って落とし込んでいくと、相場の世界で生きていくための本質的な部分は共通していることが分かります。
例えば、下のページの最下部で推薦しているマークダグラス著のZONE(ゾーン)もデイトレードに共通する内容が多々あります。
→ 個人FXトレーダーに必須の水平線トレードと一貫して実行し続ける信念の確立
この度デイトレードをご紹介するに至った背景に、本書が紹介に値する素晴らしい書籍であることはもとより、FXトレード歴が浅い方にとってゾーンが読みにくいということもあります。
和訳に違和感を覚える箇所がありますし、表現に若干まわりくどく感じるところもあります。ただし、自分自身で明確にできなかったトレードにとっての負の要素を顕在化させてくれる最良書だと思います。
トレードをやりこんでいると自分のトレードと照らしあわせながら理解できるので全く問題ないのですが、読みにくいなと感じるようなら、ゾーンについては月日を置いて改めて読み直してみることをおすすめします。
一方、デイトレードは非常に読みやすく、まだデイトレの経験が浅い方にとっても、一つの指針になりうる名著です。デイトレーダーとして相場心理への理解を深める際にお役立てください。