FXのスキャルピングに耐える安定した通信環境とは
1分足と5分足でFXのスキャルピングをする場合、速く安定したインターネットの通信環境を整えることが必須になります。
FXで稼げるようになるのに合わせて売買数量を増やしていった際、ゼロ・コンマ何秒かの遅れが多額の損失に直結してしまいます。
特に1分足スキャルでは相場の波長とリズムを感じ取り、的確に乗り降りすることが重要です。
ですので、ネット回線の不具合など、通信環境の悪さが影響してこのリズムが崩れることを防がなければいけません。
スキャルピングに最適な環境整備に必要なことは2つです。
以下、ネット通信の「速さ」と「安定性」の必要性についてまとめ、その後に速く安定した環境づくりについてご紹介します。
スキャルピングに必要なネット回線の速さと安定性について
1分足のローソク足であっても、インターネットの通信状態が安定していれば、下り速度10Mbpsあれば十分でしょう。
ただし、当サイトでも紹介している億トレーダーのミスター・ブレイン氏は通信環境づくりを徹底しています。
光固定回線を引き、LANボードも専用の高速スキャル専用にカスタマイズし、LANケーブルに至っては金メッキ使用で、通信ノイズの対策をした製品を使うほどです。
FX高速スキャルでは、環境の違いで毎回1トレードあたり0.1pips位の差は出ることもあるでしょうから、
スキャルピングをメインにする人にとっては、1000分の数秒単位の誤差をなくしていくようにトレード環境を整えるのが良いですね。
そして、速さばかりを求めてはいけません!ネット回線の速度を一定以上に保つ安定性が、FXスキャルで安定した高いパフォーマンスを上げ続けるために必須です。
光の固定回線で経験したことはほとんどないですが、無線のWiFiなどの場合、外部環境によって速度が低下するときもあります。
トレードルームが入る建物の構造が原因なのか、外部で通信妨害をする何かしらのものが接近してきたのか。原因は定かになりませんが、ときおり急にスピードが遅くなる時もあります。
トレードでエントリーや決済を目前にしてこの現象が生じると強烈なストレスになりますし、相場とともに躍動していたリズムを崩される原因になってしまいます。
主な原因なネット回線の安定性にありますが、FX会社のサーバーの稼働状況やパソコン自体に問題があるときもあります。
さて、速く安定した通信品質の高い環境づくりをするために必要なこととは何でしょうか。続いて、自宅と外出先でそれを実現する方法をまとめていきます。
自宅で速く安定した通信環境を整える方法
最優先すべきは固定の光回線を引いて、品質の高い通信の土台をつくることです。これはFXスキャルパーの誰もが真っ先に考えることですね。
その他にはパソコンのスペックと利用するFX会社のサービス内容は、非常に重要なポイントです。
とくにFX会社についてはスプレッドや滑り等によって、利益圧縮・少額損失が積み重なっていきます。
この点に気をつけながら、FXスキャルに良い条件を整えているFX会社を選ぶことには、多くの時間を費やす価値があります。
私たちがどれだけ通信環境をハイスペックなものにしても、FX会社がスプレッドを広げていたり、1,000分の数秒単位で意図的に約定を遅らされたら元も子もありませんね。
固定の光回線 | NURO以外はスマホキャリアから選ぶ
先に紹介した億トレーダーミスター・ブレイン氏のような強靭な姿勢で、高速スキャルをシステム化する環境作りは難しいとしても、
1分足や5分足のスキャルピングをやり込むのであれば、最低でも下り速度・最低10Mbpsで常時安定する通信環境を整えたいですね。
そのために必須となるのが固定の光回線です。FXトレーダーに契約者が多いNUROも徐々に広まり、マンション等の集合住宅に住んでいない人の個別契約でシェアを拡大しています。
NURO光を提供するソニーネットワークコミュニケーションズは、ソフトバンクが提携し、NURO光とソフトバンクのスマホ代の契約でセット割りするなど、新たなプランを作ってきています。
NURO光は通信の速度と安定性に申し分がないため、利用料金が割安になったソフトバンクユーザーの方におすすめです。
参考記事: 【NURO光】FXトレーダーにおすすめの光回線で最高速通信を実現
auとドコモユーザーの方は、総合的に通信費用を節約することを考え、いま契約されているキャリアの光回線から選ぶことを第一に考えると一気に絞りこみができます。
一方で、キャリアとプロバイダともに限定せず、全国の光回線から一括比較してみたい方におすすめなのが、エイチームのサービス・光コラボ比較ナビです。
光コラボ比較ナビは、新規契約や乗り換えの際に光回線を含めたインターネット選びをまるごとサポートしてくれるWEBサービスです。
完全無料で全国対応しており、専門スタッフが100種類以上のネット回線からご希望にぴったりな条件・安いプランを提案してもらえます。
いまの通信回線と比較して「どれくらい安くなるの?」「どうやって工事をすすめるの?」など、気になることがあれば気軽に質問してみてください。
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(※)光コラボ比較ナビを開発したのは、東証一部上場企業(証券コード:3662)のエイチームです。業界初となる引越し会社を比較して、そのままネット予約ができる引越し侍を運営している企業になります。
最近ではキャッシュバック等をつけて光回線やプロバイダを紹介するWEBキャンペーンがあふれていますが、紹介元である企業の詳細がわからず、不安なことがあると思います。
WEBサービスを選ぶ基準として、東証一部に上場で投資家に支持される企業であれば、突然にサービス提供が中止されることもなく、安心して光回線選びを含めたインターネット全般の相談ができて安心です。
続いて、FX会社についてまとめていきます。
スキャルが許されるFX会社 | 短期売買の禁止が記載されていないか
長くFX会社とお付き合いをしていくために必ず守るべきことは、禁止事項を絶対に行わないことです。
スキャルピングをして口座を凍結される人がたくさんいるのは、これに当てはまっています。
ただし、なかにはスキャルピングが禁止されていることを知らずに、悪気なくスキャルをして口座凍結を食らっている人がいるのも事実です。
なぜこのようなことがいまだに起こっているのでしょうか?
それはFX会社がスキャルピング禁止と明記していないからです。
その代わりに「短期売買の禁止」のような文言でスキャルピングの禁止について触れています。
たとえばDMM FXの約款、8,9ページの第7条(禁止事項)を確認してみましょう。
以下一部転載です。
第 7 条 (禁止事項)
1 お客様は、お客様が次の各号に定める行為を行ってはならないことに予め承諾することとします。なお、お客様の行為が当該禁止行為に該当するかどうかの判断は当社が行い、お客様は当社の判断に従うこととします。
(3) 過度な投機的取引を行う行為
(9)短時間での注文を繰り返し行う行為
(4) 本取引システムで通常実行できないような取引を行う行為
(5) 取引の如何に関わらず本取引システム又は本取引システムの運用に対して過大に負荷を強
いる行為
2 お客様が当社と行う取引について、前項の禁止行為が行われた場合、当社は事前の通知なく当該口座を凍結し、過去に遡り約定を無効とすることができるものとします。
まさにスキャルピングです・・・。(4)(5)はプログラム売買ですね。
各FX会社の約款の中にこのような記載があれば、スキャルピングをやらないでおきましょう。
その一方で、スキャルピングOK!! と公言しているFX会社もあります。
>> 【スキャルピング公認】FX会社の比較とおすすめ1社を紹介
上の記事ではスキャル公認のFX会社3つを比較したり、禁止を暗示している会社の見極め方をまとめているので、スキャル用FX口座を開設する際にお役立てください。
パソコンのスペック | オーバースペックになっていませんか?
お金をかければデイトレに十分すぎる環境を作れますが、オーバースペックでは宝の持ち腐れになってしまいます。
こちらの「1分足スキャルピング対応プロスペックFX専用パソコン通販」のページに、コストパフォーマンスの高いマルチモニター対応デスクトップPCを随時更新していきますので、よろしければお役立てください。
大切なことは確かなトレード手法と同じく、パソコンスペックにも明確な自分軸をもつことです。これがあると、グレードアップする際にも迷うことがなくなります。
ここからはスキャルピングも十二分に対応できる私のサブのパソコンのスペックをご紹介します。2022年現在新発売されているノートパソコンなみなので、それでもFXスキャルに十分なので、一つの基準にしてみてください。
システムドライブはSSDです。トレードのみについてはHDDで問題ないですが、ネットでの情報処理などが合わさると、全体のパフォーマンス速度が格段に違ってきます。
トレード環境づくりのテーマとしてストレスフリーを目指しているので、SSDをおすすめします。
最近ではデータ保存用にHDD、処理用にSSDを搭載したハイブリッドPCもありますが、個人情報以外のデーターはすべてクラウドに保存しているので、保存領域は最低限ですませるようにしています。
クラウドはグーグルとドロップボックスをフル活用しており、SSD容量は256GBですがほとんど使用していません。
CPUはCorei5であれば十二分ですので、ものすごいハードな使い方でもしない限りi7にする必要は全くないでしょう。これについてはi7以上が標準搭載かもしれませんね。
本体画面の出力数4以上8未満、ハード機器一体につき8画面までにしています。実際のトレードでは4画面までしか使っていません。
OSはWindows7が無難ですが、Windows8(※)にしています。メタトレーダー4(MT4)をフル活用していますが、複数のFX業者のMT4を8で使用していも全く問題ありません。
Windows8が登場したばかりの時はMT4の動作に不具合が生じていたようですが、着実に改良されてきたようです。2022年3月においても、MT4とMT5の動作について、Windows8で問題ありません
パソコン選びについては、専門業者の推奨するものであれば間違いないと考えて大丈夫です。
思い返していただきたいのですが、デイトレがブームになってきたときのパソコンなんて、いまのものよりスペックが非常に低かったわけですが、先人たちはその環境でやりこんできたわけです。
伝説のトレーダーとされるB・N・F氏(ジェイコム男とも呼ばれる)の動画をご覧いただくと、最低限の環境が整っていればトレードに十分であることが分かります。
むしろ、ハイスペックパソコンを他の作業とともにして劣化させたり、変なアプリを入れ込んだりして自ら重荷を課すことに注意すべきだと思います。
このあたりは常勝トレーダーに必須の要素である、自らを律することにつながる部分かもしれません。
マルチディスプレイ環境を構築したら、トレード以外の要素をその内部に埋め込まないことをルール化して守ることが、常勝トレーダー資質を育むことになると考えています。
外出先で速く安定した通信環境を整える方法
外出先では通信が速く安定したモバイルWiFiの確保と、ノートパソコンを準備するだけで大丈夫!
ノートパソコンは上限に切りがないので、快適なトレード環境を整えることのみを考えると、オーバースペックに注意ですね。
こちらの記事「コストパフォーマンス最強のノートパソコン2機種」に、高速スキャル以外には十分な機種を紹介しているので、ぜひご参考ください。
ここからはモバイルWi-Fiについて説明していきます。
外出先ではカフェ等が提供するWiFiを利用します。
公共のWiFiだと利用エリアが限定されますし、セキュリティが心配なので、できれば独自に契約したものが良いですね。
どのモバイルWi-Fiがいいか?
コロナショック以降の在宅ワーク普及で、通信各社がモバイルインターネットのサービスに大変力をいれています。
以前はWiMAXをおすすめしていましたが、いまでは各キャリアのWi-Fiも、WiMAXとの通信品質やコストに大差がなくなっています。
ですので、サービスを選ぶときには節約メリットを重視して、スマホキャリアとのセットプランで割り引かれるものを優先すれば良いです。
その一方、外出先で通信品質の高いWiFi環境を整えるために確認することが4つあります。
利用予定の場所がサービスエリア内であること
外出先の利用する予定の場所で、モバイルWiFiが使えるかを事前に確認します。
インターネットにつがなるかの目安は、各社が提供するサービスエリアマップとなります。
下り速度が最低5Mbps、できれば10Mbps以上
参考程度に、ネットフリックスの通信速度測定アプリなどで調べます。
私は外出先でWiMAXや各社が提供するモバイルWiFiをがっつり利用し、特にMT4でのチャート分析とエントリーから決済までをがんがん行ってきました。
その都度で速度測定したところ、通信が途切れない環境であれば、下り5Mbps以上で問題なく5分足以上のデイトレードができています。
10Mbps以上の時にはストレスを感じることが無かったので、このラインが一つの目安になります。
ただし利用されるツールがPCに負担をかけると、動作が鈍くなるなどの問題が生じるかもしれません。
MT4, 5は大丈夫ですが、FX会社が提供するチャート分析ツールにはもっさり重たい物があるので、やはり事前確認した方が安心できます。
通信容量の制限がないこと
使用容量が上限に達すると、通信制限がかけられて使い物にならなくなることがあります。
トレード中にこの状態になると、たまったものではありません。制限がかけられたら、解除のために容量を購入する必要があります。
不良品の多いデータ端末でないこと
以前はネット上の製品情報で散見されましたが、いまはそこまで心配しなくて大丈夫です。
念のために価格.comなどの大手比較サイトで調べてください。不良を起こしたものがあれば叩かれているので、すぐに分かります。
失敗しないためにWiFiレンタルを利用する
初めてモバイルWi-Fiを利用する際に気をつけたいことは、利用予定エリアで速く安定した通信を保てるかどうかです。
スキャルピングで通信が途切れることは許されないですし、デイトレでも発注タイミングに回線が途絶えることは絶対に避けたいですね。
新規契約すると一定期間の縛りがはいるので、 はじめてモバイルWi-Fiを使う方は、端末をレンタルして通信品質を確かめた方が良いです。
テレワークの普及とともに、WiFiルーターを貸し出すサービスも増えてきました。サービス数が多くて、選ぶのに迷ってしまいそうですね。
こちらのWiFiレンタルどっとこむは対応機種が多く、一日あたりのレンタル料金が安くておすすめです。
\届いた時からすぐに使える/
スキャルピングに最適な環境づくり、お役立ていただけそうでしょうか
長文をお読みいただき、本当にありがとうございます!
FXの1分足、5分足スキャルピングに必要な環境として、全体像を把握していただけるように努めました。
これからトレード環境を構築される方に役立ちそうでしたら、SNSで共有していただけたら嬉しいです。
こちらの記事が、これからトレードされる多くの方々にご参考いただければ幸いです。